糖質制限ダイエットの注意点

糖質ダイエットには即効性があるぶん、安全性を疑問視する専門家もいます。
炭水化物に代表される糖質を一気に制限することは、体内のバランスを崩し、最悪の場合、寝たきりになるケースも報告されています。とくに肥満を心配したり、健康診断の結果、医師から痩せるように指摘された高齢者の間で、体調を崩してしまう人が続出しているようです。

糖質制限ダイエットは、ご飯やパンをはじめイモ類やフルーツといった日頃からよく食べている糖質の豊富な食品をセーブするというものです。一日130g以下の摂取量が目安といわれています。

しかも、糖質を避けることさえ気をつければ、その他の食べ物は何を食べても良いだけでなく、食事量も気にすることがないのが取っ付き易くさせています。
ただし、糖質制限ダイエットが考案された背景には、糖尿病患者や極度の肥満者が食事管理を治療の一環としたものです。糖質を制限するあまり、健康な成人にはただ痩せるというのを通り越して、体調不良にまで進む危険性もあります。

糖質制限ダイエットでとくに心配されるのが、体重が落ちるのとともに筋肉や骨が痩せていくということです。
半年から一年単位で続けた人の中には、体重が減ったものの筋力が低下してこけやすくなったり、ちょっとした転倒で骨折したりする人も現れました。
糖質を制限し過ぎると、脳で消費するエネルギー源や全身に酸素を送り届ける赤血球のエネルギー源が不足します。

さらに、外からの糖質の代わりに肝臓がタンパク質を糖に変化させる役割を担うのですが、そのタンパク質は、少し肉を増やしたぐらいではまかないきれないぐらいの量が必要となります。
こうした悪循環の結果、筋肉が痩せていき先ほどのように体重も筋力も減ってしまう怖い結果になるのです。

糖質制限ダイエットはたしかにダイエット効果の高いアプローチです。
しかし、いくら痩せられるからといって、完全に糖質を遠ざけてしまうようなやり方はおすすめできません。
一日のうち一食だけの糖質制限にしておくとか、一日の全体量を考えながらバランスよくダイエットしていくことが求められます。

 

 

低糖質ダイエット

糖質制限ダイエットのなかでも、無理なく実践できるやり方の一つとして低糖質ダイエットがあります。

糖質の量だけでなく、ダイエットにチャレンジする人の年齢も考えて、3つのステップに分けられて、ダイエットを進めます。大半の人は「インダクション(低糖質期)」からスタートします。
25歳以上で基礎代謝が落ち始めている人や、ダイエットに何度も失敗をしてリバウンドを多く重ねている人が対象です。

低糖質ダイエットでは、最初の14日間を脂肪燃焼をボトムアップするための大切な期間として捉えています。主食やイモ類、お菓子や果物を避けるといった巷でよく聞かれる糖質制限ダイエットに加えて、野菜類とあわせて肉と魚を1:1の割合で食べるようにするといった具体的なやり方が指導されます。

食べる量は満腹でなければ腹八分目程度でも構わないとされています。
14日目を過ぎるごろになれば、体重が少しずつ落ち始めていきます。
体脂肪も減っていきますので、両方の値の減少が確認できたら2番目のステップである「オンゴーイング(低GI期)」に移ります。

このステップが、よく聞かれる糖質制限ダイエットと大きく違う点で、徐々に糖質を増やしていけるよう、食物繊維の豊富な野菜を中心に果物の中でも柑橘類やベリー類といった糖質の優しいフルーツを少しずつ食べます。ここではリバウンドを防ぎ、インダクションのステップで落ちた体重を維持することを目指します。
このオンゴーイングの期間は、それぞれのダイエッターに任されています。

目標の体重になるまで続けて達成できれば、3番目のメンテンナンス(維持期)に移ります。

体重はリバウンドすることなくキープしてこそ、初めてダイエットの成功といえます。
そのためにも、インダクションステップの注意点にあった肉と魚の割合、1:1を理想としてオンゴーイングステップの食事の取り方を続けます。

とくに、つい気をゆるめて外食や惣菜などに走るとリバウンドのリスクが高まりますので耐えましょう。